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第117回ワークショップ

総合電機企業の解体・変容
ー戦略と組織から考えるー

日 時:2025年5月25日(日) 13:30~17:00
会 場:神戸大学大学院経営学研究科本館2階208教室(予定)
主 催:現代経営学研究所・神戸大学大学院経営学研究科

【趣 旨】

 20世紀企業の特徴は、アルフレッド・チャンドラーが見出した近代企業にみられるように、原材料資源の調達、製造、マーケティング、販売を内部化し、専門経営者の「見える手」が内部におけるスループットを管理的に調整して規模と速度の経済を実現するというものであった。さらに、近代企業は継続的な成長のために事業を多角化し、それらを管理するために事業部制組織(分権的管理組織)を編み出し、世界の経済成長を牽引してきた。

 電機産業は、そのような近代企業が展開した典型的な産業の一つであった。アメリカ、ドイツ、日本では総合電機企業が形成され、イノベーティブな製品を次々と生み出し、各国を代表する企業となり、経済成長を支えた。総合電機企業であることが優位性を発揮した時代は確かに存在した。

 しかし今日、総合電機であることや複数事業を抱えることはむしろ不利なように見え、株式市場においてはディスカウントの根拠とされるようになった。そして、21世紀に入り総合電機企業は解体され、あるいは総合電機という形態をやめた。そもそも総合電機であることの優位性は何か、優位性と考えられたものはどのように劣位へと転化したのか。

 総合電機企業の「形成」という世界的かつ歴史的な事象もまだ十分に解明されたとは言えないが、その「解体・変容」も発生からまだ日が浅く、議論は緒についたところだ。これらかのさらなる研究に向け、本ワークショップではアメリカと日本の事例を取り上げ、戦略と組織の展開から比較経営史的な分析と考察を行う。

【プログラム】

13:30-13:40 解  題 西村 成弘(神戸大学大学院経営学研究科 教授)
13:40-14:40 ご講演1「アメリカ総合電機企業の解体:GEとウェスチングハウス(仮)」
             宮田 憲一氏(明治大学経営学部 准教授)
14:40-14:50 休   憩
14:50-15:50 ご講演2「日本の総合電機企業の変容:日立製作所(仮)」
             金 容度氏(法政大学経営学部 教授)
15:50-16:05 休  憩
16:05-17:00  パネルディスカッション
         パネリスト:宮田 憲一氏、金 容度氏 モデレータ:西村 成弘

*都合により変更となる場合がございます

【参 加 費】
個人賛助会員(年会費型)・法人賛助会員:無料 
個人賛助会員(都度払型):3,000円(税込)
非会員:5,000円(税込)

<問い合わせ先・お申し込み>
現代経営学研究所(RIAM)事務局
〒657-8501 神戸市灘区六甲台町2-1 神戸大学大学院経営学研究科内(第三学舎一階)
TEL:078-803-6985 / 078-805-1623  FAX:078-805-1624  E-mail:bi@trais-out4.sakura.ne.jp

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