今回のビジネス・インサイトでは、「試されるコミュニティ・スクール−待ったなしの教育危機に経営学は何ができるか−」と題したワークショップの開催記録と特集記事をお届けしました。教育の新しい取り組みとして、コミュニティ・スクールが注目を集めています。コミュニティ・スクールでは、学校と地域が協力し合って新しい教育を提供するのですが、その取り組みはまだまだ始まったばかりであり、様々な課題も抱えています。では、そこに経営学がどのような貢献ができるのか。ぜひ読者の皆さまにも考えていただきたいと思います。

　トップインタビューでは、神戸大学MBAの修了生でもある株式会社チップワンストップの高乗正行氏にお話を伺いました。同社は半導体業界において小ロットでのインターネット販売で高いシェアを誇っています。インタビューでは、チップワンストップの軌跡と好業績の秘訣について伺いました。高乗氏が執筆された『ビジネス教養としての半導体』（幻冬舎）も必読です。

　また、今号のプラットフォームでは、神戸大学名誉教授の石井淳蔵先生による『進化するブランド』輪読会の様子をお届けしました。ブランドはマーケティングの実践において重要な役割を果たしていますが、その背後にある理論について深く考えるきっかけになるでしょう。高校1・2年生を主な対象としたサイエンス・カフェ（経営学）を担当した中村先生、原先生の当日の様子をまとめた報告も掲載しております。プロフェッショナルの仕事術では、2021年修了生の秋山政泰氏（センコーグループホールディングス株式会社）に、MBAに入学されるきっかけから現在の取り組みについてご報告いただきました。

　ビジネス・インサイトではこれからも会員の皆さまにとって学びの機会となる記事をお届けしてまいります。引き続き、よろしくお願いいたします。