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プレ神戸大学MBA勉強会 第2期のご報告

神戸大学専門職大学院「MBA」(編著)、中央経済社、2021年

 現代経営学研究所は、前年度の第1期に続き2023年6~7月に全4回、MBAでの学びに興味や関心がある人を対象に、前回同様、木曜日19:30~21:00にZoomでのオンラインでプレ神戸大学MBA勉強会第2期を実施しました。

 今回は、課題図書『プレMBAの知的武装』の第1部を対象に、以下のような内容で担当いだきました。

第1回 事例に学ぶ知識獲得の有用性・統計学的にデータと向き合う(第3・4章) 担当:栗木契教授
第2回 俯瞰力と探求力の養成・理論とのほどよい付き合い方(第1・2章) 担当:鈴木竜太教授
第3回 ロジカルライティング・ビジネスモデルの描き方(第7・8章) 担当:宮尾学教授
第4回 ビジネス学習のためのケーススタディ・歴史に学ぶ意義(第6・9章) 担当:栗木契教授

 各回の講師は、指定章のいずれかの執筆者が担当しました。講師が該当章のピンポイント解説を行うミニ・レクチャーと事前に提示されたディスカッションテーマについてグループや全体ディスカッション、質疑応答の構成で実施しました。

 勉強会の概要と課題図書については、前号(No.121)のプラットフォームで栗木教授が詳しく紹介しております。

担当講師の所感:
・90分という時間でしたので、一人ひとりとていねいに向かい合えているわけではありませんが、グループ討議の報告は的を得た内容で、質問も内容をよく理解した上でのポイントを押さえたものでした。事前予習をしっかりと行っていただいていたように思います。全体にレベルが高く、引き締まったやりとりとなりました。
・グループディスカッションの課題は少し難しいかなと思いましたが、教員側から見る視点ではない視点での研究を通じての学びを理解してくださっているようでした。ディスカッション後に、そこでの内容を数人に話していただきましたが、挙手するなど積極的な参加姿勢がみられました。
・参加者の皆さん、積極的に議論に参加していただきました。中には、プレゼン資料を用意してくださった方もいて、熱心に参加してくださっていました。
・ランダムに割り振ったブレイクアウトセッションの各司会者は、セッションの要点をきっちりとまとめて報告を行ってくださり、その内容もビジネスの経験を重ねるなかで、さらに何を学ぶべきかを見定めることができていると思われるものでした。短時間のオンライン・セミナーでしたが、水準の高い充実したやりとりができたと思います。

参加者の声:アンケートより抜粋
・普段とは違うコミュニティでの議論、大変勉強になりました。
・MBAの内容についての理解を深める貴重な機会となりました。自分と全く異なるバックグラウンドを持つ人たちとの議論の難しさを感じると同時に、MBAでの同様なディスカッションは間違いなく自分の中での考え方の多様性、深さを成長させることにつながると確信しました。
・課題図書と参考図書を読むことで自身の視野拡大に寄与しました。

 ご参加いただいた皆さまには、アンケートにもご協力いただき、率直な感想やご意見をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

 課題図書の第2部を対象とした勉強会(第3期)を今秋開講予定としております。確定しましたら、ご案内いたしますので、MBAに関心をお持ちの方は、ぜひ、ご参加ご検討ください。またお知り合いの方など周りでMBAに関心をお持ちの方がいらっしゃいましたら、お声がけいただけますと幸いです。