MBA Cafeに集まろう
2021年の活動と神戸大学MBAポスターセッションについてのご報告

  • 多喜田 保志 (MBA Cafe会長)

 2021年9月25日に、神戸大学大学院専門職学位課程学位授与式が行われました。MBA Cafeの今年の活動も一区切りつきましたので、一年間の活動を振り返るとともに、大学との共催である神戸大学MBA修士論文報告会(ポスターセッション)、そして、神戸大学MBA学位授与式について報告します。

 今年度のMBA Cafeの活動も昨年と同様、新型コロナウイルスとの闘いでした。理事会はすべてオンライン開催となり、対面を前提としたイベントは中止を余儀なくされるものもありました。しかしながら、多くのイベントはオンライン開催に変更、そしてその中で、初めての試みも実現することができ、MBA Cafeの活動として実りのある一年でもありました。

オンライン講演会

 2月5日には、MBA Cafeの主催としては初めてのオンラインイベントとなる講演会を開催しました。「不確実性に対処する新たなアプローチ:OODAループとポジティブ・デビアンス」というタイトルで原田勉教授にご講演いただき、200名を超える方に参加いただきました。MBA Cafe主催の講演会は毎年開催していますが、オンライン開催となったことで人数の制限を設ける必要がなくなり、これは過去最多の参加者数となりました。また、関西圏以外にお住まいの方や海外赴任中の方なども参加可能となり、対面を前提としたイベントでは達成できなかった新たな気づきを得ることができました。実際、「海外勤務となり、神戸大学MBAの講演などの案内が届いても参加を諦めていたが、学びの機会を与えてくださり感謝します」といったフィードバックをいただけたことは、Cafe理事会として本当にうれしいもので、今後の活動の励みになりました。

 2021年度第4クォーター(12月~3月)には、松尾博文名誉教授、伊藤宗彦教授によるDXをテーマとしたオンライン講演会を計画しています。今ホットな話題ですので、こちらも多くの会員の皆さまにご参加いただきましたら幸甚です。

受験生対象の公開セミナー

 8月25日には、本学MBA受験を検討している方を対象とした、神戸大学MBA公開セミナー 「修了⽣が語る 神⼾⼤学MBAって どんなとこ?」をオンラインで開催しました。MBA専攻長の三矢裕教授より、本学MBAの概要を説明いただき、その後に修了生によるパネルディスカッションを行う構成で進められました。MBA Cafe理事の宮井健吉(2017入学)、七條歩(2018入学)、大田結(2019入学)、吉形圭右(2020入学)の4名をパネリストとし、本学MBAを目指した動機、研究計画書などの入試前準備、在学中のタイムマネジメント、在学中の想い出、神戸大学MBAで人生が変わったか?といった点について、議論が展開されました。200名を超える方にご参加いただき、チャットには参加者からたくさんの質問が寄せられました。パネルディスカッションを進めながら、パネリスト以外の理事がチャットの質問に回答することで、全ての質問にお答えすることができ、Cafe理事一丸となり神戸大学MBAの魅力を余すことなく参加者にお伝えできたと思います。来年度の入学試験の倍率は過去最大となることを心から期待しております(笑)。

修士論文報告会と学位授与式

 9月19日に開催された神戸大学MBA修士論文報告会(ポスターセッション)では、昨年同様、Zoomを利用した報告会となりました。この学年は入学から修了までのほとんどの講義がオンラインだったものの、先生方のサポートや新しい試みにより例年同様、質が高くコロナ禍の中であっても、しっかりと研究されていると感じました。報告会がオンラインでの開催のため、MBA Cafe賞の発表は昨年同様、9月25日に挙行された学位授与式にて行いました。

 学位授与式は、緊急事態宣言下でしたが、大学関係者のご尽力もあり、感染拡大防止対策を徹底する形で、出光佐三記念六甲台講堂で行われました。謝恩会が開催できないため、各ゼミの先生の祝辞の際に修了生から先生方へ花束やプレゼントを贈る形で感謝の想いを伝えられていたことが印象に残りました。

 

 今回修了された皆さまは、国内で初めて新型コロナウイルス感染拡大防止のため緊急事態宣言が出された2020年4月に入学され、同級生と会う機会が非常に限られていました。我々MBA Cafe理事会は、会員の縦と横のつながりを築くことを喜びに日々活動しており、会う機会がないという状況に対して、何かできないかと半年近く議論した記憶がつい先日のように思い出されます。しかしながら、学位授与式に同席させていただき、皆さんの仲良く打ち解けた様子を拝見し、我々の心配は杞憂に過ぎなかったのかもしれないな、と感じるくらい素晴らしい横のつながりを築かれたように思いました。

 

 

 来年も今年以上に、MBA Cafe会員の縦と横のつながりをより強化できるよう、魅力あるMBA Cafe活動を続けていきたいと思いますので、引き続き皆さまからのご支援をお願いいたします。

 さて、神戸大学MBA修士論文報告会MBA Cafe賞の受賞者は、以下のとおりです。受賞された皆さま、おめでとうございます。

第一位:渡瀨小百合「勤続年数が情緒的コミットメントに与える影響」

第二位:梅野拓哉「大企業の新規事業人材の越境学習に関する研究ースタートアップへのレンタル移籍に着目してー」

第三位:願野晃史「イノベーションの創出に係るミドルマネジメントの役割に関する研究」

第四位:吉形圭右「非財務情報の質を高めるための第三者保証の一つの選択枝としての『共同監査』」

第五位:伊藤俊介「ハイテク・スタートアップにおける飛躍的成長の成功要因に関する研究」