今回のビジネス・インサイトでは、第116回ワークショップ「公器の理念から生まれていく経営革命　―岡田卓也がつくったイオンと、公益資本主義の未来―」の開催記録をメインコンテンツとしてお届けします。「公器の理念」とは、会社は、あるいは商売は、私のためのものではなく公のためのものである、という理念です。ワークショップでは、イオンの岡田卓也氏の評伝を出版された石井淳蔵先生と、ベンチャーキャピタリストとして公益資本主義を提唱されている原丈人氏に登壇いただき、公器、公益の視点から日本型経営の意義と可能性を議論しました。オーガナイザーの栗木契先生も「新しい考えに触れた、あるいは自分が物事を考えるバックボーンが広がった」と総括されています。

　トップ・インタビューは、田辺三菱製薬株式会社の辻村明広氏のインタビューを取り上げました。辻村氏は、神戸大学MBAを2006年に修了され、米国Santen Inc.のCEO、サンバイオ株式会社代表取締役など、ヘルスケア業界でトップマネジメントを歴任されてきた、プロフェッショナル経営者です。そのキャリア観についてMBA時代の同級生である関西大学の陰山先生と編集部の宮尾が伺いました。辻村氏の仕事への向き合い方からは、読者の皆さまも多くのことを学べると思います。

　さらに今回のビジネス・インサイトでは、第17回加護野忠男論文賞授賞論文のダイジェスト、2021年に神戸大学MBAを修了した小幡寛斉氏（パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社）によるプロフェッショナルの仕事術、2025年MBA Cafe活動報告など、盛りだくさんのコンテンツをお届けしています。

　ビジネス・インサイトではこれからも会員の皆さまにとって学びの機会となる記事をお届けしてまいります。引き続き、よろしくお願いいたします。