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経営学研究科/MBA Cafe共催公開セミナー
「修了生が語る神戸大学MBAってどんなとこ?」
2022年8月25日(木)、神戸大学大学院経営学研究科とMBA Cafeの共催により、公開セミナーが開催されました。
これまでのようにOB/OGや在学生なども対象としたセミナーとは異なり、対象者をこれから神戸大学MBAを目指す方々に限定したセミナーの開催ということもあり、企画段階から経営学研究科の専攻長である森直哉教授とMBA Cafe理事メンバーの間で「参加者にとって最も有意義なセミナーとは何か」について議論を重ねました。結果、HPなどで公開されている情報を紹介するのではなく、様々な背景を持つ修了生が、受験前から修了後までの間に実際に体験したことを自らの言葉で参加者にお伝えする場が望ましいと考え、パネルディスカッション方式で開催することになりました。
こうして、『修了生が語る神戸大学MBAってどんなとこ?』と題し開催された本公開セミナーは、進行を森直哉教授とMBA Cafe理事の梅野拓哉氏が行い、パネリストとして、2018年入学の長田恵美子氏、2019年入学の大田結氏、2020年入学の渡瀨小百合氏、2021年入学の釘宮史彰氏の4名を迎えて開催されました。
本公開セミナーでは、冒頭で森直哉教授が神戸大学MBAの概要や特徴について紹介し、続いてパネルディスカッションでは、申込時に参加者から寄せられた質問に対して各パネリストが自身の実体験を交えて回答しました。ここで、その一部を紹介します。

パネルディスカッションの様子
まず神戸大学MBAを志望した「動機」や「研究計画書執筆のポイント」について、長田氏からは「指導教員を事前把握し、専門領域に合うように研究計画書を作成した」、大田氏からは「研究計画書は、この先生なら受け入れてくれるかなと先生に対するラブレターのつもりで書いた」といった神戸大学MBAのHPで公開されている「合格への道」に掲載されていない本音が語られました。
次に、「受験方法・受験時のエピソード」について、渡瀨氏は「先生が厳しい態度だったが、強い気持ちで濁さずに回答した」、釘宮氏は「師事したい先生の本を熟読し、改めて自分の仕事の問題意識についてよく考え備えた」と話し、具体的な面接時の姿勢やまとめるべきポイントが紹介されました。
「日々の学習のスケジュールやタイムマネジメントの方法」については、長田氏が「残業時間、勉強時間を決めて取り組んでいた」、釘宮氏は「やはり家族には負担をかけたと思う。その半面、コロナでのリモート授業で少しは理解してもらえたかもしれない」と環境に左右されながらも、在学中のハードな課題と仕事、家庭のタイムマネジメントについて語ってくれました。
また、「神戸大学MBAでの一番の思い出」について、司会の梅野氏は「大人の青春」とコメントし、長田氏は、提携しているイギリスの大学(クランフィールド大学)との研修プログラムを通じた経験を紹介しました。渡瀨氏からは「テーマプロジェクトは、チームメンバーとの議論に時間を使い、課題もあり、年末年始はほぼないような感じだったが、それがいい思い出になった」といった社会人生活では味わえない仲間との充実した時間を過ごした学生生活が紹介されました。
次に、「神戸大学MBAを一言で言うと」について、大田氏からは「RPG」、渡瀨氏からは「挑戦」、長田氏からは「楽しみのアドベンチャー」など同期の強いつながりと新たなチャレンジといった点が修了生の強い印象となっていることをお話しいただきました。
最後に、「神戸大学MBAで人生が変わったか」について、釘宮氏は「自分自身の変化として、自信がついた」、渡瀨氏は「社会人人生において、自分が凝り固まらなくなった」、長田氏からは「MBAを持っていることで変革プロジェクトのメンバーとなり、徐々に変化の光が差してきた」といった、ご自身の体験を通じて神戸大学MBAでの学びが有為であることが紹介されました。
以上のように、アンケートに基づく質問のほか、セミナー進行中にZoomのチャットによる質問も受け付けたところ多数の質問が寄せられ、司会が抜粋した質問に対してパネリストが回答しました。熱心な参加者からの質問は多岐・多数に及んだため、本公開セミナーに参加していたMBA Cafe理事がパネリストに代わり逐次チャット上でも回答を行うなど、130名を超える参加者がオンラインという環境の中でインタラクティブな対話を行うことができました。
こうして幕を閉じた本公開セミナーですが、終了時間以降も、パネリストと一部の参加者において質疑応答が続き、参加者の神戸大学MBAに対する熱い思いがひしひしと伝わるセミナーとなり、当初の目標としていた「参加者にとって最も有意義なセミナー」となったのではないかと思います。

質疑応答の様子
MBA Cafeでは、神戸大学MBAのアルムナイネットワークとして、修了後も最新の経営学を学ぶ場の提供やOB/OG、在学生が交流する場を提供して参りましたが、今回のセミナーでは、未来の神戸大学MBA生へ向けた活動という領域へ踏み出すことになりました。このような機会を与えてくださった森直哉教授や研究助成室スタッフの皆さまに感謝申し上げますとともに、今後のMBA Cafeの活動に対し、ビジネス・インサイト読者の皆さまのご協力を賜りますようお願い申し上げます。
